白内障についてのリスク

白内障の手術は近年非常に洗練されてきており、10-15分くらいの手術時間で99%安全に手術を終わることができます。しかしながら、人間が行う手術である以上、合併症が起きることがあります。重要な合併症として感染症(バイ菌感染により炎症を起こす;2500人に1人程度)と駆逐性出血(眼の中で大きな出血をきたす;10000人に1人以下)があります。これらが起きた場合には、瘡急に追加の手術を行ったりする必要があります。当院では清潔に気を付け、手術方法にも工夫を加えているため、今までにこのような重篤な合併症は起こしておりません。

 

そのほかの合併症として、破嚢(眼内レンズを入れる袋に傷がつく;1%程度)というものがあります。この場合には眼内レンズを入れる場所を少し変えたり、奥にある硝子体というゲル状のものを処理する必要があるため、手術時間が30-40分程度かかることがあります。手術後の炎症が少し強くなるため、視力が回復するまで多少時間はかかりますが、手術後の最終視力には大きな影響はありません。他にあるまれな合併症として、手術後の網膜剥離、のう胞状黄斑浮腫、眼内レンズ度数エラーなどがありますが、本院では発生しておりません。

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