網膜裂孔・網膜剥離

症状:
飛蚊症(ひぶんしょう;ゴミみたいなものがたくさん見える)、光視症(こうししょう;光るものがたくさん見える)、視野欠損(膜がかかったように急に見えなくなる)

診断:
視力検査、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡、眼底検査。

治療:
網膜裂孔だけであれば網膜光凝固(レーザー)、網膜剥離では硝子体(しょうしたい)手術か強膜内陥術。

コメント
網膜剥離は1万人当たり1年に1人の割合で発生します。30歳前後と60歳前後に多い病気です。近視が強い方は網膜が薄くなるため、よりリスクが高いとされています。手術により95%は治癒しますが、逆に言うと5%は失明してしまう怖い病気です。早期発見・早期治療が術後の成績をよくします。近視が強い方は特に何もなくても2-3年に1回の定期検診をお勧めします。一度でも網膜裂孔や網膜剥離が認められた方は6か月から1年に1回は最低限定期検診を受けた方が望ましいです。というのも、一度網膜裂孔がみられた方は、高率に同じ目や反対の目に同じ網膜裂孔や網膜剥離を生じることが多いからです。院長は網膜硝子体学会の会員として、このような網膜裂孔・網膜剥離の治療に多くかかわってきました。
image009
左上の部分が剥離してしまった網膜。このまま放置すると失明するため、治療が必要。

ページの先頭へ