ドライアイ

症状:眼が乾く・疲れる・しょぼしょぼする。眼をあけているのがつらい・痛い。ものが見えにくい。肩がこる。

診断:細隙灯(さいげきとう)顕微鏡。涙液量分泌検査。涙液安定性検査。

治療:保湿。人工涙液・ヒアルロン酸製剤(化粧品などに入っている保湿成分の一つです)・低濃度ステロイド点眼など。涙点プラグ(涙の出口にふたをするもの)。

コメント:ドライアイの患者さんは最近増えています。ある統計によると1000万人以上の患者さんがいるとされています。多い原因として、コンタクトレンズ装用、長時間のVDT作業(コンピュータなどを見つめる作業)、自己免疫疾患が挙げられます。目が乾くということ以外の症状もあり、一般的に多彩な症状の原因として気付かれにくく、見逃されることが比較的多い疾患です。ただし、治療を怠ると眼の乾きだけでなく、最悪感染症(ばい菌がついてしまう)が起きることもあり、早期発見・早期治療が大切です。なるべく日常生活を妨げないような治療法ができるよう最善を尽くします。院長は角膜学会会員であり、大学病院においてドライアイの研究や治験にかかわっていました。
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(左)カラー写真ではキズがよくわからない。

(右)フルオレセインという色素で涙液を染色すると、角膜表面のキズがよく分かる。真中から下方にみられる小さな点がキズです。

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