お知らせ

白内障学会報告2011

先日行われた白内障学会に出席してきましたので、気になる発表を記載します。今回は少し専門的です。   まず、☆紫外線と白内障の関係について。 地上で問題になる紫外線はUVAとUVBです。そのうち UVA( 315-400nm) は白内障を生じないのに対して、UVB (297-315 nm) は皮質白内障を引き起こします。また、太陽光は核白内障を生じない(ただしこれには賛否両論がある)。ちなみにUVC(100-288nm)はオゾン層で吸収されます。 オゾン層が1%減少することで、皮質白内障の発生率は0.3-0.5%上がるといわれています。サングラスを使う場合には色が薄くて、なるべく間から光が入らないものが良いようです。隙間から、反射して眼内に入る光がかなり多いそうです。 ☆高齢者の白内障と車の事故について 高齢者の自動車事故は平成10年と平成20年を比べると約2倍になっているということ。そして核白内障では視力の低下よりコントラスト感度(微妙な変化を見分ける能力)の低下が目立ちますが、コントラスト感度がある程度下がると、事故の割合がなんと8倍になると報告されていました。核白内障が強い割に、視力がよい人は意外といますが、車の運転という観点からみると非常に危ないということがわかりました。   と、かたいお話はここまでにして、グルメの報告です。白内障学会は福岡で開催されましたが、福岡は大変おいしいものがたくさんある都市です。博多ラーメンや水炊き、もつ鍋、海産物など、味わいきれないほどたくさんあります。その中で、とくにおいしかったものが、イカの刺身です。身がぷりぷりで、普段食べるものとは別次元でした。また、福岡に行きたいと思いました。 院長より  

ページの先頭へ