日本で現在失明原因の4位になる、加齢黄斑変性という病気について解説いたしました。サプリメントによる予防と早期の治療が大切な病気です。ぜひご覧ください。
加齢黄斑変性は日本人の失明原因の4位の病気です。アメリカでは65歳以上の失明原因の1位になっていて、日本でも増加しているということが言われています。
加齢黄斑変性は一旦発症すると、目に注射をうち続けないと、かなり視力が下がってしまうというものです。ということなので、とにかく発症させない、すなわち、予防が大切となっています。
まずは喫煙ということがかなり悪いと言われていますので、禁煙あるいは減らす、ということが大切になります。これは緑内障にもいえます。
食品のうちではルテインやゼアキサンチンなどといった抗酸化物質の摂取が薦められています。これらの物質は太陽の光から植物が自分の身を守るために発生させたものが由来となっています。ケールやほうれん草などの緑の濃い野菜やりんごや梨にこういった物質が多く含まれています。
タンパク質においては、牛肉や豚肉よりも魚の方が良いとされています。魚にはDHAやEPAなどのオメガ3不飽和脂肪酸が含まれています。特に青魚などに多く含まれています。アンチエイジングなどに有名な成分です。
精製された炭水化物白米やうどん・パンよりも五穀米やライ麦パンなどの茶色っぽい炭水化物が良いと言われています。これもいろいろな微量な栄養素や食物繊維を含んでいます。このような炭水化物は糖尿病、高血圧の予防などにも役立ちます。
このようにいろいろ良いものは知られているのですが、覚えて食べようとするとなかなか大変です。なので、簡単にできるようにするには、昔ながらの和食を食べるというイメージが良いです。五穀米などの主食とほうれん草のおひたし、発酵食品味噌と野菜が入ったお味噌汁と、お魚という感じです。いつもこんな食事を取れるわけではありませんが、例えば週に1−2回食べるだけでも、年に50−100回は良い食事を取れているということになります。いちいち、これはルテインが豊富だから食べようなどとすると食事自体が楽しくなくなってしまいます。無理のない範囲で食生活をちょっとでも改善することで、加齢黄斑変性になるリスクを減らすことができます。それだけでなく、アンチエイジング、糖尿病、高血圧の予防にもなります。
どうしても食事を変えるのが大変という方には、サプリメントという手段があります。もちろん、基本的な食生活は大切ですが、規定量のルテイン、ゼアキサンチン、亜鉛、ビタミンC,Eなど食事のみから接種するのは本当に大変です。実際AREDS2というアメリカの研究でも効果が実証されています。
まとめますと、食生活は加齢黄斑変性の予防にとても大切です。ただし、細かいことを覚えようとすると結構大変です。昔ながらの和食を取ることで、あまり深く考えずに加齢黄斑変性の予防が可能となります。ただし、塩分が少し多めになりますので、その点は調味料の工夫をしていただきたいと思います。