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先日、福岡で開催された白内障・屈折矯正学会に出席してまいりました。
メインのトピックとして、新しいタイプの多焦点眼内レンズ(老眼矯正レンズといってもいいかもしれません)の話題がありました。今までの多焦点眼内レンズは、多焦点といっても実際は二重焦点か三重焦点のものでした。そのため、特に二重焦点のレンズでは1-2mといった中間距離の見えにくさが問題となっていました。加えて、夜間において、光がにじんだり、ぼーっと広がるグレア・ハローといった合併症も比較的起きやすいといわれていました。その2点の問題がかなりクリアされている新しい多焦点眼内レンズが販売されるということです。遠くはもちろん見やすく、コントラストもよくグレアハローが少ないレンズとなっています。特に中間距離1-2mくらいが他のレンズに比べて、よく見えるというものです。近くに関しては、若干眼鏡が必要になる場合がありますが、非常に度の軽い眼鏡ですむので、かなり楽な生活を送ることができると期待されます。今後、導入を検討したいと思っています。
ところで、福岡に行ったのでイカをいただきました。とても新鮮で、身が透き通っておりうまみと甘味を感じるものでした。
以前の眼底三次元検査装置よりも、いろいろなことがわかる機械にバージョンアップいたしました。
網膜の断層写真のみならず、血流の状態も調べることができるものです。
体にやさしく、高精度な検査を行うことができます。
これは、画像検査から動いているもの=血流がある部分を抜き出したものです。
以前は造影剤という薬を点滴から入れて行う大変な検査でしたが、痛みなどなく検査をすることができるようになりました。
緑内障による視神経線維の脱落も以前に比べて広い範囲で調べることができるようになりました。早期診断と治療経過の評価に大変有用です。
血流が悪い部分が青く表示されています。(画像右下から2番目)緑から赤い部分は血流が良い部分(正常)です。ここにレーザー治療を行えばよいということが明瞭にわかります。
この機械により、より簡便に多くの情報を得られるようになり、診断や治療の精度向上が期待できます。
先日、フロー理論(ごきげんに生きる)ということについて辻先生のセミナーを拝聴する機会がありました。
もともとはスポーツ心理学の先生で、スラムダンク勝利学という本を書かれた方で、他にも著書多数ある方です。
理論といっても心の持ちようで気持ち良く仕事やスポーツができるという内容でした。
行動のルーティーン(ラグビーの五郎丸選手や野球のイチロー選手)も大事ですが、思考のルーティーンということをすると、フロー(ごきげん)の状態になれるというものです。具体的には”今を生きる”や”好き”を考える。などというものです。”今を生きる”というのは刹那的にすごすのではなく、後や先のことをくよくよ考えずに精一杯行動する。”好き”を考えるというのは、なんでも好きな食べ物でも人物でもよいので、そのことについて考える。そうすると、自然に笑顔にもなれるし、無駄な力も抜ける。といった感じです。
実際にやってみると、とても簡単に気持ちが軽くなり、パフォーマンスが上がるように感じます。とても参考になるセミナーでした。さっそく、他の書籍も読んでみようと思いました。
今年の冬は、寒かったり程よく暖かかったりで、体調を崩しやすい天候でしたが、今のところ風邪などをひくことをなく働くことができています。
かわな眼科は無事に7周年を迎えることができました。
さて、12月17日までの、今年の主な手術についてまとめたいと思います。
・白内障手術(水晶体再建術) 320眼
・後発白内障切開術(YAG) 87眼
・硝子体内抗VEGF薬注射(加齢黄斑変性症など) 59眼
・網膜光凝固術(特殊) 25眼
・網膜光凝固術(通常) 33眼
・虹彩光凝固術(閉塞隅角緑内障) 14眼
・霰粒腫切開術 5眼
すべての手術において大きな合併症なく施行することができました。スタッフのみなで力を合わせた結果だと思います。
昨年に比べて白内障手術は同程度でした。後発白内障手術、硝子体内注射、網膜光凝固はいずれも増加傾向です。重症患者さんが増加しているものと思われます。
来年も健康に気を付けて、スタッフ一同頑張りたいと思います。