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レーシック後にICLは受けられる?条件・費用・再レーシックとの違い

※この記事にはプロモーションが含まれています。

「何年も前にレーシックを受けたのに、また見えにくくなってきた」——そんなとき、次の一手をどう選べばいいのか迷いますよね。

  • ✔「角膜を削ったあとでも、ICLは受けられるの?」
  • ✔「当時の手術データが手元にないけれど、検査できる?」
  • ✔「一度手術した目のことを、今さら相談しづらい」

レーシックを受けた経験がある方に絞って、そのあとのICLをどう考えればよいかを整理しました。

この記事の結論

  • ✔レーシック後でもICLを検討できるケースはあり、可否は適応検査で決まります
  • ICLは角膜を削らず眼内にレンズを入れる方式のため、角膜の厚みを追加で減らしません。
  • ✔レーシック後はレンズの度数決定が難しく、検査体制と経験のある施設選びが要になります
  • 見えにくさの原因が老眼や白内障の場合は、そもそも対応が変わります。医学的な判断は眼科の診察と適応検査によります。

レーシック後にICLは受けられる?可否を分ける条件

レーシック後のICLは、角膜を削らず眼内にレンズを入れる手術のため、適応検査の条件を満たせば検討できます。

レーシックは角膜をレーザーで削って屈折を変える手術です。一度削った角膜は元に戻らず、残りの厚みには限りがあります。

一方のICLは、角膜ではなく眼の中にレンズを入れて近視や乱視を矯正します。角膜の厚みをさらに減らさないため、レーシックを受けた目でも検討の土俵に上がります。

実際に、レーザー視力矯正 (LASIK・PRK) のあとに近視が戻った目へICLを入れた症例報告もあります。2021年にBMC Ophthalmologyへ掲載された後ろ向きの症例集積では、17名30眼 (PRK 21眼・LASIK 9眼) が対象でした。

術後3か月で矯正視力が変わらないか改善した眼は97%。目標の度数から±1.0D以内に収まった眼は100%で、術中・術後の合併症は認められなかったと報告されています。

ただし、これは限られた人数の報告です。あなたの目に同じ結果が出るとは限りません。可否を決めるのは検査結果だけ——ここが出発点になります。

なお、日本で厚生労働省が認可した有水晶体眼内レンズはICLだけで、執刀にはライセンスが必要とJSCRS (日本白内障屈折矯正手術学会) が説明しています。万一の合併症に備え、白内障手術など内眼手術の経験が豊富な施設で受けることが勧められています。

検査でチェックされる条件 (前房深度・角膜内皮細胞・度数・年齢)

適応検査では、レンズを入れるスペース・目の病気の有無・度数・年齢という4つの軸が確認されます。レーシックの既往があってもなくても、この基本は変わりません。

検査で見られる主なポイント
  • 前房の深さが2.8mm未満だと手術を受けられないことがある (JSCRS)
  • 白内障や眼底疾患など他の眼疾患があると受けられない
  • 角膜内皮細胞をはじめ、眼内手術に耐えられる状態かの確認
  • レンズの度数規格は-1.0〜-18.0Dで、軽度から最強度近視まで幅広く対応
  • 年齢は18歳から可能だが、一般的には20歳くらいからとされる

前房とは、角膜と水晶体のあいだにある空間のことです。ここが狭いとレンズを置く余裕がなく、条件に届かない場合があります。

度数の面では、適応の範囲がここ数年で広がりました。日本眼科学会の屈折矯正手術ガイドラインは2019年2月に第7版が登場。有水晶体眼内レンズの適応度数が従来の-6D以上から、要慎重ながら-3D以上へ緩和されています。

円錐角膜 (角膜が薄く前へ突き出してくる状態) の扱いも、同じ改訂で変わりました。かつては適応外でしたが、進行が停止した軽度の円錐角膜や疑いのある方は、要慎重という位置づけで手術を受けられる場合があるとされています。

円錐角膜は程度・年齢・矯正視力で可否が分かれます。該当しそうな方は、円錐角膜の治療もしている施設で相談するようJSCRSが勧めています。

年齢については、40歳以降は老眼も一緒に考える必要があるとされています。遠くの度数だけを整えても、手元の見え方は別に検討することになります。

今すぐ検討できる/条件つき/今は難しい:3分岐セルフチェック

自分がどのあたりに立っているかは、5つの項目をざっと当てはめるとつかめます。受診前の心づもりとして目を通してみてください。

レーシック後のICL|受診前セルフチェックの目安

項目 今すぐ検討できる 条件つきで検討できる 今は難しい
度数 -3D以上の近視が戻っており、-18.0Dまでの規格内 -3D前後で、日常の困り方によって判断が変わる 戻りがごく軽く、規格や適応の範囲に届かない
前房の深さ 2.8mm以上のスペースがある 2.8mm前後で、測定条件により評価が分かれる 2.8mm未満で、レンズを置く余裕が乏しい
角膜の状態 形状が安定しており、円錐角膜の所見がない 進行の停止した軽度の円錐角膜、または疑い (要慎重) 角膜が薄く前へ突き出す変化が進んでいる
年齢と老眼 20歳〜30代で、手元の見えにくさが出ていない 40歳以降で、老眼を含めた見え方の設計が必要 18歳未満
他の眼疾患 白内障・眼底疾患などの指摘がない 経過観察中の所見があり、主治医の判断待ち 白内障や眼底疾患があり、そちらの治療が先

この表は受診前の目安にすぎません。「今は難しい」に当てはまっても、別の治療で状況が変わることもあります。最終判断は必ず眼科の適応検査で確認してください。

編集部

編集部
 
 

気になった行にチェックを付けて、そのまま診察で医師に見せるのが早道です。前房の深さのように、自分では確かめようがない項目もあります。

そもそもICLとは?レーシック・コンタクトとの違いを表で整理

ICLは、水晶体を残したまま眼内に薄いレンズを入れて近視や乱視を矯正する方法です。角膜を削らず、レンズを取り出せば元の状態に戻せる (可逆性)という点が、レーシックとの最大の違いになります。

厚生労働省が認可した有水晶体眼内レンズは、日本ではICLのみ。執刀には専用のライセンスが必要だとJSCRSが説明しています。

ICL・レーシック・コンタクトの違いを一覧で確認する

3つの矯正方法は、レンズや形を「どこに」働かせるかで性質が分かれます。仕組み・可逆性・費用の考え方を横に並べると差がつかめます。

ICL・レーシック・コンタクトレンズの違い

項目 ICL レーシック コンタクトレンズ
矯正の仕組み 眼内に有水晶体眼内レンズを入れる 角膜をレーザーで削って形を変える 角膜の上にレンズをのせる
角膜を削るか 削らない 削る 削らない
元に戻せるか レンズを抜去すれば、メガネ・コンタクトでの矯正に戻せる 削った角膜は元に戻せない 外せばすぐ元どおり
保険適用 自費診療 (保険適用外) 自費診療 (保険適用外) 購入費は自己負担
費用感 レンズ代と内眼手術の体制が必要でレーシックより高くなる ICLより低い傾向 買い替えが続くランニングコスト型
交換・抜去 医師の判断で入れ替え・抜去が可能 再手術は角膜の残り厚み次第 度数変更は買い替えで対応
日々のケア 着脱不要。術後は定期検診で経過を確認 着脱不要 毎日の着脱と洗浄が必要

コンタクトとの違いは手間、レーシックとの違いは費用

コンタクトレンズとICLの差は、レンズを置く場所と、毎日の手間にあります。コンタクトは着脱と洗浄が続きますが、ICLは眼内に留まるためその作業がありません。

費用面では、ICLは健康保険が適応されない自費診療です。眼内レンズそのものの費用に加え、内眼手術に必要な清潔操作のできる環境・器械・スタッフも要ります。

そのぶん、レーシック以上に手術費用が高くなるとJSCRSが説明しています。金額だけを並べても、同じ土俵の比較にはなりません。

費用以外の違いも含めて見比べたい方は、レーシックとICLの違いを10項目で比較した記事をご覧ください。

レーシック後に見えにくくなる主な原因

レーシック後の見えにくさは、近視の戻り・老眼・白内障・角膜の形状変化のどれかで説明がつくことが多く、原因ごとに取るべき対応が変わります。

まず思い浮かびやすいのが近視の戻り (近視退行) です。手術直後はよく見えていたのに、年月を経て遠くがぼやけてくるパターン。ICLが検討対象になるのは、主にこのケースです。

次に多いのが老眼です。40歳以降は老眼も考慮する必要があるとされています。手元の文字が読みにくい・スマホを離すと見やすいという困り方なら、近視の戻りとは別の問題が起きています。

50歳以降では、核白内障による近視化 (核近視) で視力が落ちている可能性もあります。水晶体の中心が硬く濁って近視側にずれる変化で、この場合はICLではなく白内障の治療が対象になります。

もうひとつ見落としたくないのが、単なる視力低下ではなく角膜の形状が変化しているケースです。レーシック後のケラトエクタジア (角膜が薄く突き出してくる状態) であれば、円錐角膜としての治療が必要になります。

見え方の変化だけで、これらを自分で見分けるのは無理があります。ICLの相談に向かうより先に、原因を診てもらうのが順序です。

レーシック後ならではの注意点:レンズ度数のずれとリスク

レーシック後のICLでいちばん気をつけたいのは、入れるレンズの度数を決める難しさです。手術で角膜の形が変わっているため、器械で測った値と実際の見え方が食い違いやすくなります。

測定値と自覚度数がずれやすい理由

レーシック後は、オートレフラクトメーター (器械による近視や乱視度数の測定) の結果と自覚度数が、手術前と比べてずれやすくなります。角膜の中心が削られ、カーブの形が通常と変わっているためです。

そのため、屈折や屈折矯正手術に精通した視能訓練士による検査が重要とされています。機械任せではなく、人の手で自覚的な見え方を丁寧に詰めていく工程が結果を左右します。

度数決定そのものが重要なため、日を変えて2回の視力検査を行うとJSCRSが説明しています。度数の合わないレンズを入れると近視や乱視が残り、入れ替えなどの再手術が必要になることもあります。

当時のデータが手元にない方も心配は要りません。ICLの度数決定に、レーシック手術前の近視度数や角膜の厚みのデータは不要と説明されています。

ICLで説明されるリスクと術後の定期検診

ICLは眼内に器具を入れる内眼手術のため、術後も定期検診で経過を確認し続けることが前提の治療です。手術を受けて終わり、という性質のものではありません。

診察でよく説明されるのは、次のような項目です。どこまで起こりうるかは目の条件によって違うため、自分の場合を担当医に確認してください。

説明を受けておきたいリスク・管理項目
  • 夜間の光がにじむハロー・グレアの見え方
  • ドライアイなど術後の目の乾き
  • 白内障をはじめとする眼内の変化
  • レンズと水晶体の隙間 (ボールト/VAULT) が適切かの確認
  • 度数が残った場合の入れ替え手術の可能性

レーザー視力矯正後の近視の戻りに対する症例報告 (BMC Ophthalmology、17名30眼) では、術中・術後の合併症は認められなかったとされています。ただし対象人数の限られた報告で、リスクがないという意味ではありません。

受診時に確認したい4つのこと

相談先を決める前に、執刀ライセンス・レーシック後の経験・検査の進め方・入れ替えの対応の4点を聞いておくと、施設ごとの差がはっきり見えます。

1.ICLの執刀ライセンスを持つ医師が担当するか
ICLの執刀にはライセンスが必要です。当日誰が執刀するのかまで、名前で確認しておきましょう。
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2.レーシック後の症例を扱った経験があるか
度数決定の難しさが変わるため、既往のある目を診てきた経験があるかは大きな判断材料になります。
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3.度数決定の検査を何回・どんな方法で行うか
日を変えて2回検査するのが基本とされています。誰が検査を担当するのかも聞いておきたいところです。
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4.度数が合わなかったときの入れ替え対応
入れ替えが必要になった場合の費用や条件を、契約前に文書で確認しておきましょう。

ICLのデメリットや向かない人の特徴をもう少し広く知りたい方は、ICLで後悔しないためのデメリット解説もあわせてご覧ください。

再レーシック・ICL・メガネで様子見…4つの選択肢を比べる

レーシック後に見えにくくなったときの選択肢は、再レーシック・ICL・メガネやコンタクトで様子見・今は何もしないの4つに整理できます。手術しない道も対等な選択肢です。

レーシック後の4つの選択肢を比べる

選択肢 角膜を削るか 元に戻せるか 費用の考え方 向いている状況
再レーシック (追加矯正) 削る 戻せない 自費。当時の施設の保証条件により扱いが変わる 角膜の残り厚みに余裕があり、形状が安定している
ICLの挿入 削らない 抜去すればメガネ・コンタクトでの矯正に戻せる 自費。レンズ代と内眼手術の体制が必要で高くなる 角膜の厚みを減らしたくない、前房などの条件を満たす
メガネ・コンタクトで様子見 削らない いつでも変更できる 買い替えが続くランニングコスト型 度数の変動が続いている、手術に踏み切る決め手がない
今は何もしない — — 検査費のみ 日常生活で大きく困っていない、原因が別にあり経過観察中

再レーシックとICLは「その後の選び直しやすさ」で差が出る

再レーシックとICLの分かれ目は、あとから方針を変えられる余地があるかという点です。角膜を削る方法と、眼内にレンズを置く方法とでは、その後の身動きの取りやすさが違います。

再レーシックは、角膜の残り厚みが足りない場合や円錐角膜の懸念がある場合には選べないことがあります。一度削った角膜は元に戻らないため、選択肢が狭まりやすい方向です。

一方のICLは抜去した場合、手術前と同様にメガネやコンタクトレンズで矯正できるとJSCRSが説明しています。判断を将来に残せる点は、レーシック既往のある方には心強い材料でしょう。

今は手術しないという判断も対等な選択肢

手術を選ばないことは、状況によっては筋の通った判断になります。見えにくさの原因が老眼や白内障なら、そもそも別の対応が必要だからです。

度数の変動が続いている時期も、メガネやコンタクトで様子を見る余地があります。急いで結論を出さないほうが結果的に得な場面もあるわけです。

どれが適するかは検査結果と年齢で変わるため、優劣を一般化できません。4つを机の上に並べ、医師と一緒に消していく——その進め方が現実的でしょう。

編集部

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診察では「運転で困っている」「仕事のPC画面がつらい」など、生活のどの場面で困るかを伝えると話が早く進みます。視力の数字だけでは、提案の幅が狭くなりがちです。

40代以上でレーシック後の見えにくさが出ている場合の考え方

40歳以降にレーシック後の見えにくさが出た場合は、遠くの矯正と手元の見え方を別々に考えるところから始まります。JSCRSも、40歳以降では老眼も考慮する必要があると説明しています。

遠くがくっきり見えるように度数を合わせるほど、手元の文字にはピントが届きにくくなります。近視の人が老眼を自覚しにくいのは、もともと近くにピントが合っているからです。

つまり、遠くをよく見えるようにする矯正は、手元の見えにくさを表に出す方向へ働きます。これは失敗ではなく、ピントの位置を選んだ結果にすぎません。

その調整方法のひとつとして、左右で狙う距離を変えるモノビジョンという考え方が説明されることもあります。片眼を遠く、もう片眼を手元寄りに合わせる発想です。慣れやすさに個人差があり、採用するかどうかは医師の判断になります。

50歳以降では、核白内障による近視化で視力が落ちている可能性も考える必要があります。その場合は白内障の治療が先に検討されます。

老眼への対応方針は、施設や医師の考え方によって幅があります。診察では「車の運転を楽にしたい」「手元の書類を裸眼で読みたい」といった目的を具体的に伝えてください。何を見たいかが決まると、方針も選びやすくなります。

レーシック後のICLにかかる費用の考え方と内訳

ICLの費用は、手術費だけでなく検査費・レンズ代・術後検診まで含めた総額で見るのが基本です。ICLは健康保険が適応されない自費診療のため、料金は施設ごとに設定されています。

総額でチェックしたい6つの内訳

見積もりを見るときは、どこまでが表示価格に含まれるかを項目ごとに切り分けます。同じ「手術費用」でも、含む範囲は施設ごとに違います。

ICLの費用でチェックする内訳

適応検査費 無料か有料か、手術を受けた場合に返金されるかを確認。度数決定は日を変えて2回検査するため、検査が複数回になる場合がある
手術費 両眼か片眼か、税込か税別かで見え方が変わる。表示条件をそろえて比べる
レンズ代 手術費に含まれるか別建てか。トーリックICL (乱視用ICL) は金額が変わる場合がある
術後検診費 いつまで無料か、期間を過ぎたあとは有料かを確認
入れ替え・保証 度数が残った場合の再手術の扱い。条件や期間は施設ごとに異なるため要確認
レーシック既往の扱い 既往の有無で料金体系が変わるかは施設ごとに異なるため要確認

レーシックより高くなる理由と、安さで選ばない判断軸

ICLがレーシックより高くなりやすい理由は、眼内レンズの費用と、内眼手術に必要な体制にあります。清潔操作のできる環境・器械・スタッフがそろって初めて成り立つ手術だからです。

だからこそ、金額の安さだけで選ぶのは避けたいところ。JSCRSは、過剰なコスト削減や低価格の手術は安全性の低下につながる危険性もあるので注意するよう促しています。

具体的な金額はこの記事では断定できません。必ず各院の公式サイトの料金表と、適応検査での見積もりで確認してください。

総額の考え方をもう一歩詳しく知りたい方はICL費用の総額と内訳をまとめた解説、保険の扱いが気になる方はICLと保険適用の関係を整理した記事が参考になります。

ICLは自由診療でも医療費控除の対象になります

ICLは自費診療ですが、医療費控除の対象になりうる費用です。国税庁のタックスアンサーNo.1122では、視力を回復させるための手術 (レーシック手術など) の費用が、医療費控除の対象となる医療費に該当すると案内されています。

保険が使えるかどうかと、医療費控除の対象になるかどうかは別の話です。自由診療でも、治療目的の医療費であれば申告の対象に含められます。

還付額の目安を計算してみる

医療費控除の計算は「1年間の医療費 − 保険金などの補填 − 10万円」という引き算が土台です。総所得金額等が200万円未満の場合は、10万円ではなく総所得金額等の5%を差し引きます (国税庁 タックスアンサーNo.1120)。

計算の流れ (1年間の医療費の合計を50万円と仮定した場合)
  • 50万円 − 保険金などの補填 0円 − 10万円 = 控除対象額 40万円
  • 控除対象額 40万円 × ご自身の課税所得に応じた所得税率 = 還付の目安

医療費の金額はあくまで仮の設定です。掛ける所得税率は課税所得によって変わるため、国税庁が公表している所得税の税率表でご自身の区分を確認してください。

還付額は税率次第で大きく動きます。ここでは金額そのものより、控除対象額を出すまでの手順を押さえておけば十分でしょう。

対象になる費用と申告の準備

医療費控除を受けるには確定申告が必要です。年末調整では処理されないため、自分で手続きします。

対象に含めやすいのは、手術費や検査費、通院にかかった公共交通機関の交通費です。同一生計の家族が支払った医療費も合算できます。

一方、自家用車のガソリン代や駐車場代、美容目的の費用などは対象外になりやすい支出とされています。何が対象になるかは国税庁のタックスアンサーNo.1120・No.1122にまとまっているので、迷うものは所轄の税務署でも確認してください。

領収書は手術の分だけでなく、その年に支払った医療費のぶんをまとめて保管しておきましょう。年収別の還付額と申告手順の解説で、自分のケースに近い数字を確かめておくと準備が進みます。

どこで相談する?レーシック後のICLに強い施設の選び方

レーシック後のICLは、経験と検査体制を最優先で選ぶのが原則です。度数決定が難しくなるぶん、価格よりも診断の精度が結果に効いてきます。

選び方の8つの軸

比較するときは、技術・検査・費用・通いやすさの4方向から見ると抜けが出ません。公式サイトと問い合わせで、次の項目を埋めていってください。

施設選びのチェック軸
  • ICL執刀ライセンスを持つ医師が在籍しているか
  • 白内障手術など内眼手術の経験が豊富か
  • レーシック後の症例を扱った経験があるか
  • 適応検査の内容と回数 (日を変えて2回行うか)
  • 手術費用の表示条件 (両眼か片眼か・税込か税別か)
  • 術前検査費の有無と、手術した場合の扱い
  • 術後検診の期間と保証の範囲
  • 術後に通い続けられる距離かどうか

円錐角膜やその疑いを指摘されたことがある方は、円錐角膜の治療もしている施設で相談するようJSCRSが勧めています。相談先の選び方そのものが変わる部分です。

地元で受けるか、都市部の専門施設まで足を延ばすか

まず確認したいのは、自分の住む地域にICLを扱う施設があるかです。ICLは術後の定期検診が続くため、通いやすさは無視できません。

安さを求めて遠方の施設を選ぶと、交通費と移動時間が積み上がります。術後の通院そのものが負担になりかねません。低価格そのものにも学会が注意を促しています。

反対に、地元に選択肢が乏しい場合は、近隣県や都市部の専門施設を選ぶほうが合理的です。レーシック後の症例経験という条件を満たす施設は、どこにでもあるわけではありません。

専門的に扱う施設としては、先進会眼科・品川近視クリニック・アイクリニック東京などが挙げられます。費用やレーシック後の対応可否は、各院の公式サイトで確認してください。

エリア別に候補と費用感を見比べたい方は、地域ごとのICLクリニック比較 (福岡編)が探し方の見本になります。

受診前に手元で準備しておくもの

問診がスムーズになるのは、レーシックを受けた時期と、今困っている場面をメモしておくことです。完璧に思い出せなくても構いません。

  • ✔レーシックを受けた年 (おおよそでも可)
  • ✔受けた施設名と、当時の術式がわかる範囲の情報
  • ✔手術記録や術前データが残っているかどうか
  • ✔今使っているメガネ・コンタクトの度数がわかるもの
  • ✔いつ・どの距離で見えにくいかという具体的な困りごと

当時のデータがなくても検査は進められます。ICLの度数決定にレーシック手術前の近視度数や角膜の厚みのデータは不要と説明されているため、記録が見つからないことを理由に受診をためらう必要はありません。

よくある質問

レーシック後のICLで寄せられやすい疑問を、公開されている一次情報の範囲でまとめました。

Q. レーシックで削った角膜が薄くてもICLは受けられますか?

A. 角膜の厚みを追加で減らさない方式のため、検討の対象にはなります。

ICLは角膜を削らず、眼内にレンズを入れて矯正します。ただし別の条件があり、レンズを入れるスペースが狭い場合 (前房の深さが2.8mm未満の方) は手術を受けられないことがあるとJSCRSが説明しています。白内障や眼底疾患など他の眼疾患の有無も確認されます。可否は適応検査の結果で決まります。
Q. レーシックを受けた病院のデータがなくてもICLの検査はできますか?

A. できます。度数決定に当時のデータは必須ではありません。

ICLの度数決定に、レーシック手術前の近視度数や角膜の厚みのデータは不要と説明されています。とはいえ、受けた年・施設名・術式がわかれば問診の助けにはなります。思い出せる範囲でメモしておく程度で十分です。
Q. レーシックの再手術とICL、どちらを選べばよいですか?

A. 角膜の残り厚み・円錐角膜の懸念・年齢によって変わるため、一般化はできません。

再レーシックは角膜をさらに削るため、残りの厚みに余裕がなければ選べないことがあります。ICLは角膜を削らず、抜去すれば手術前と同じようにメガネやコンタクトでの矯正に戻せます。両者の性質を踏まえ、検査結果をもとに医師と相談して決める流れになります。
Q. レーシック後にICLを入れた場合、将来の白内障手術はできますか?

A. JSCRSは、通常の方と同様に受けられると説明しています。

ICL術後に加齢に伴い白内障になった場合も、眼内レンズの度数を決める検査や手術は通常どおり受けられるとされています。手術の際はまずICLを抜去し、そのあとは通常と同じ白内障手術になります。将来の治療の道が閉ざされるわけではない、と考えてよさそうです。
Q. レーシック後のICLでもレンズは取り出せますか?

A. 抜去した場合は、手術前と同様の矯正方法に戻せるとされています。

JSCRSは、ICLを抜去した場合は手術前と同様にメガネやコンタクトレンズで視力を矯正することが可能と説明しています。ただし取り出しも眼内の手術であり、実施するかどうかは医師の判断によります。気軽に付け外しできるコンタクトとは性質が異なります。
Q. レーシック後の老眼にICLは対応できますか?

A. まずは見えにくさの原因を分けて考えるところからになります。

40歳以降は老眼も考慮する必要があるとされ、遠くの矯正と手元の見え方は別の問題です。50歳以降では核白内障による近視化で視力が落ちている可能性もあります。手元が見えにくいのか、遠くが戻ったのか、原因の鑑別が先になります。
Q. レーシック後にICLを受けるといくらぐらいかかりますか?

A. 施設ごとに異なるため、各院の公式料金での確認が必要です。

ICLは健康保険が適応されない自費診療で、レンズや内眼手術の体制にかかる費用のぶんレーシックより高くなるとJSCRSが説明しています。レーシック既往の有無で料金体系が変わるかも施設によって違うため要確認です。なお、医療費控除の対象になりうる費用のため、確定申告での還付も含めて実質の負担を考えてみてください。

まとめ|条件を1つずつ確かめれば、次の一手は決められます

レーシック後にICLを検討できるかどうかは、適応検査で条件を1つずつ確かめれば答えが出ます。悩みを抱えたまま何年も過ごすより、まず現状を測ってもらうほうが前に進めます。

要点の再確認

判断の分かれ目になるのは、検査結果・度数決定の体制・費用の総額の3つです。

  • ✔ICLは角膜を削らず眼内にレンズを入れる方式で、抜去すれば元の矯正方法に戻せる
  • ✔可否は前房の深さ・他の眼疾患・度数・年齢などの検査結果で決まる
  • ✔レーシック後は度数決定が難しく、日を変えた2回の検査と経験のある体制が要になる
  • ✔ICLは自費診療だが医療費控除の対象になりうる。総額と還付の両方で考える
  • ✔施設は価格より、執刀ライセンス・内眼手術の経験・検査体制・通いやすさで選ぶ

次の一手は、原因を診てもらうこと

最初にやるべきなのは、見えにくさの原因を眼科で確かめることです。原因が老眼や白内障であれば、ICLではなく別の対応になります。

気になるクリニックの公式サイトで料金と検査の進め方を確認し、適応検査を予約してみてください。最終的な判断は、眼科医の診察と適応検査の結果によります。

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