「コンタクトや眼鏡から解放されたいけれど、ICLとレーシックのどちらが自分に向くのか決めきれない」。視力矯正を考え始めると、多くの方がこの一点で立ち止まります。
大きな違いはシンプルです。ICLは眼内に小さなレンズを入れる元に戻せる手術、レーシックは角膜を削る元に戻せない手術です。
可逆性を取るか費用を抑えるか、そして近視の強さと角膜の状態で、向く方が変わります。ICLとレーシックの比較を、判断に必要な順で整理します。
この記事でわかること
- ✔手術方法・費用・可逆性など8項目の違い
- ✔同じ近視度数で揃えた費用と医療費控除
- ✔角膜が薄い方や強度近視の方の向き不向き
- ✔受けられるクリニックの選び方
数値や適応の目安は示しますが、最終的な適応と術式は適応検査と医師の診察を経て決まります。
この記事の目次
ICLとレーシックの違いを一覧で比較

ICLは眼内にレンズを挿入する可逆的な手術、レーシックは角膜を削る不可逆的な手術です。
この一点を軸に、費用・適応・リスクといった条件が枝分かれします。まずは8項目の比較表で全体像を見比べます。
| 項目 | ICL | レーシック |
|---|---|---|
| 手術方法 | 眼内に矯正レンズを挿入(角膜を削らない) | 角膜をレーザーで削り屈折を矯正 |
| 可逆性 | レンズ摘出で元に戻せる(可逆) | 削った角膜は戻せない(不可逆) |
| 費用相場(税込・両眼) | おおむね40万円台 | おおむね15万〜40万円台 |
| 適応度数 | 強度近視にも対応(-6D以上が基本) | 角膜厚により制限、強度近視は不向きなことも |
| 術後リスク | ハロー・グレア、ドライアイ | ハロー・グレア、ドライアイ、過矯正、近視の戻り |
| 回復期間 | 比較的早めとされる(個人差あり) | 比較的早めとされる(個人差あり) |
| 持続性 | 度数が変わればレンズ交換が可能 | 近視の戻りが起こり得る |
| 向く人 | 可逆性重視・強度近視・角膜が薄い方 | 費用を抑えたい・適応範囲内の方 |
見るべきは2点です。可逆性と費用のどちらを優先するか、そして近視の強さと角膜の状態で、向く方が分かれます。
そもそもICLとレーシックとは?手術方法のしくみの違い

ICLとレーシックの根本的な違いは、角膜を削るか、眼内にレンズを入れるかという一点にあります。
ICL:眼内にレンズを入れて角膜を削らない
ICLは、瞳の後ろにコラーゲン素材の薄い矯正レンズを挿入する手術です。眼内コンタクトレンズとも呼ばれ、角膜そのものは削りません。
レンズを摘出すれば元の状態に戻せる可逆的な方法である点が特徴です。
現行の主流は米国STAAR SURGICAL社製のEVO ICLで、乱視に対応したトーリックICL、房水の循環穴をもつホールICLがあります。
レーシック:角膜を削って屈折を矯正する
レーシックは、角膜の表面にフラップという薄いふたを作り、その下の実質をレーザーで削って屈折を整える手術です。代表的な術式にiLASIKがあります。
ただし削った角膜は元に戻せません。角膜を入れ替える手術ではないため、不可逆的な方法という点がICLとの分かれ目になります。
費用・料金を比較|同じ条件の実費と医療費控除

費用は一般にICLの方が高めで、両術式とも自由診療のため公的医療保険は使えません。同じ近視度数の目安で横並びにすると差が見えます。
料金相場を同じ度数で横並びにする
ICLの費用相場は両眼でおおむね40万円台、レーシックは両眼でおおむね15万〜40万円台です。強度近視や乱視では加算される構造になっています。
たとえば軽めの近視(-4D未満)を目安にした公表料金は、次のとおりです(いずれも税込・2026年7月時点)。
- 品川近視クリニックのICL:両眼40.7万円(乱視用+10万円・-4D以上+11万円)
- 先進会眼科のEVO ICL:両眼42.7万円(-3D未満)+着手金2.2万円/レーシックは両眼約19.8万〜39万円
- 新宿近視クリニックのICL:両眼42.7万円(乱視用レンズ片眼+5万円)/レーシックは154,000円〜
キャンペーン価格が出ることもありますが、期間限定のため恒常価格とは切り離して見ます。
医療費控除の対象になり、保険は使えない
ICL・レーシックの手術費用は医療費控除の対象になります。公的医療保険は適用外ですが、確定申告で税負担が軽くなる場合があります。
国税庁の案内では、レーシックのような視力回復のためのレーザー手術費用が医療費控除の対象として示されており、ICLも同趣旨で各院が対象と案内しています(国税庁 タックスアンサー(医療費控除の対象となる医療費))。
控除額は所得や医療費の合計で変わるため、表示された手術費用がそのまま戻るわけではありません。実質負担のイメージをつかむには、確定申告での申請が前提になります。
領収書は控除申請で使うので、手術費のほか交通費なども含めて保管しておくと後で慌てずにすみます。
安全性・術後リスクを比較|ハロー・グレアや近視の戻り

どちらが安全・怖いかは一概には言えません。可逆性や角膜への影響、目の状態が異なるため、リスクは中身を分けて見ます。
両術式に共通するリスク
屈折矯正手術の後には、ハロー・グレア(夜間に光がにじんだりぎらついて見える現象)やドライアイが起こり得ます。これはICL・レーシックのどちらでも生じ得る共通のリスクです。
レーシックで語られやすいリスク
レーシックでは、共通リスクに加えて過矯正や近視の戻り(再近視化)が挙げられます。角膜を削るため、元に戻せない不可逆性がある点も判断材料です。
元に戻せることが安心につながる方にとっては、この不可逆性が選択の分かれ目になります。
ICLで語られやすい観点
ICLは眼内に器具を入れる手術のため、感染管理が重視されます。度数の変化や位置ずれがあれば、レンズの位置調整・交換・抜去が必要になる場合もあります。
件数を開示する例もあります。新宿近視クリニックはICL手術9,957件(2009年4月〜2024年6月末)のうち、再手術242件・追加矯正16件と公表しています。起こり得る頻度や程度は、目の状態と適応検査で個別に判断されます。
見え方の質・夜間視力を比較|ハロー・グレアの起こりやすさ

見え方の質は、夜間の光の見え方で差が話題になりやすい部分です。運転など具体的な場面に置き換えると、違いを判断しやすくなります。
ハロー・グレアは、夜間に対向車のライトや街灯がにじんで見える現象です。ICL・レーシックのどちらでも起こり得ます。夜間運転や暗い場所での作業が多い方は、適応検査のときに医師へ伝えておきましょう。
乱視にも両術式が対応します。ICLには乱視対応のトーリックICLがあり、レーシックでも乱視矯正ができます。
注意したいのは老眼です。老眼(加齢による調節力の低下)は近視矯正とは別の加齢変化で、術式にかかわらず年齢とともに生じ得ます。近視が矯正できても、将来の手元の見えづらさは別に考える必要があります。
なお年齢の条件は術式ごとに区分が異なります。ICL側の目安はICLの年齢制限は?10代・40代・50代の判断基準も解説にまとめています。
元に戻せる?効果は一生続く?可逆性と将来のコスト

可逆性はICLがレンズ摘出で戻せる/レーシックは戻せないという明確な差があります。将来のライフステージまで見据えると、選び方の幅も変わります。
ICLは眼内のレンズを摘出・交換できます。将来度数が変わったときのレンズ交換や、白内障手術を受けるときの摘出も想定されています。
一方でレーシックは角膜実質を削るため元に戻せず、削れる角膜量にも限りがあります。そのため再矯正の可否は角膜の状態次第になります。
効果の持続性という観点では、近視の戻りの起こりやすさが両術式で語られ、ICLは強度近視でレーシックが不適応な場合の選択肢にもなり得ます。日本眼科学会のガイドラインでは、ICLの矯正対象は-6D以上が基本とされています。
術後は定期的な検診が続きます。品川近視クリニックはICLの術後検診を翌日・1週間後・1ヵ月後・3ヵ月後・6ヵ月後・1年後、以後1年ごとに行い、保障期間を3年としています。術後も見え方を長く支える体制が整っているかは、比較のポイントです。
適応と向いている人|あなたに向くのはどっち?判断の流れ

向く方は近視の強さ・角膜の状態・可逆性の優先度で分かれます。角膜が薄い・強度近視・円錐角膜疑いといったケースは、ICLが検討対象になりやすい流れです。
レーシックが受けられない条件と、断られた理由ごとの次の一手は、レーシックができない人の特徴9つで解説しています。
ICLとレーシックのメリット・デメリットを整理

後悔を避けるには、自分の優先順位(可逆性か費用か、近視の強さ)に照らして両術式のメリット・デメリットを並べるのが有効です。
ICLのメリット・デメリット
ICLの最大の強みは可逆性です。角膜を削らないため、強度近視や角膜が薄くレーシックが不適応な方にも対応し得ます。
- ✔レンズ摘出で元に戻せる
- ✔角膜を削らない
- ✔強度近視や角膜が薄い人にも対応し得る
一方で、費用が高めで、眼内手術である点はデメリットとして押さえておきます。
レーシックのメリット・デメリット
レーシックは費用を抑えやすく、実績が長い点が強みで、回復も比較的早めとされます。
- ✔費用を抑えやすい
- ✔回復が早めとされる
- ✔実施実績が長い
デメリットは、角膜を削るため不可逆で、角膜厚などの適応制限があり、近視の戻りが起こり得ることです。
費用と可逆性のどちらを優先するかを先に決めておくと、選択に迷いにくくなります。
ICL・レーシックが受けられるクリニックの選び方

クリニックは症例数・実績/料金の明瞭さ/術式ラインナップと保証/アクセスの4点で見比べると絞りやすくなります。ICL・レーシックの両方を扱う院なら、比較したうえで決められます。
東京でレーシックを受けられる院を費用・保証で比べたい方は、東京のレーシックおすすめ6院にまとめています。
大阪で探している方は、大阪のレーシック5院を費用・保証・通いやすさで比較した記事をご覧ください。
名古屋で探している方は、名古屋のレーシックおすすめ5院を検査費込みの総額で比較した記事をご覧ください。
福岡で探している方は、福岡のレーシックおすすめ4院を費用・保証・通いやすさで比較した記事をご覧ください。
| 項目 | 品川近視クリニック | 先進会眼科 | 新宿近視クリニック |
|---|---|---|---|
| 診療形態 | 対面 | 対面 | 対面 |
| ICL料金(税込・2026年7月時点) | 両眼40.7万円〜(-4D未満) | 両眼42.7万円〜(-3D未満)+着手金2.2万円 | 両眼42.7万円〜(-4D未満) |
| 取扱い術式 | ICL・レーシック | ICL(EVO ICL)・レーシック | ICL・IPCL・レーシック |
| 症例数・実績 | レーシック140万・ICL12万症例以上 | ICL31,000症例以上 | ICL手術9,957件 |
| 保証 | 3年 | 3年・術後3年検診無料 | 3年 |
| 院数・アクセス | 全国5院 | 直営6院(神戸含む) | 新宿1院 |
1. 品川近視クリニック|症例数の実績で迷ったらまず検討したい

品川近視クリニックは、レーシック累計140万症例以上・ICL12万症例以上(〜2026年3月末)という実績が強みです。ICL・レーシックの両方を扱い、比較したうえで決めたい方に向きます。
全国5院で保証は3年。レーシック(品川イントラレーシックアドバンス)は両眼15.8万円(税込)・保証5年で、東京院・梅田院・札幌院が実施院です。
| 項目 | 品川近視クリニック |
| 診療形態 | 対面(適応検査・説明会は無料) |
| 料金 | ICL 近視-4D未満で両眼40.7万円(税込・2026/7時点、乱視用+10万円/-4D以上+11万円) |
| 取扱い | ICL・レーシック |
- 国内でも大規模な症例数の実績
- ICLとレーシックを1院で比較検討できる
- 実績と症例数を最優先したい方に向く
品川近視クリニックの詳細
| 営業時間 | 10:00~20:00 |
| 休診日 |
要問合せ(※年末年始などは変動の可能性あり。基本は土日祝も診療)
|
| 所在地 | 東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア13F |
| アクセス |
JR有楽町駅より徒歩1分 東京メトロ銀座駅より連絡通路直結 |
2. 先進会眼科|EVO ICLとレーシックを直営院で比較できる

先進会眼科は、EVO ICLとレーシックの双方に対応し、ICL31,000症例以上(2002年11月〜2025年10月)の実績があります。神戸を含む直営6院で、地方在住でもじっくり比較しやすい体制です。
ICLは60回払いなら月額3,900円〜の分割にも対応。保証は3年で、術後3年検診と適応検査は無料です。
| 項目 | 先進会眼科 |
| 診療形態 | 対面 |
| 料金 | EVO ICL両眼42.7万円(税込・-3D未満)+着手金2.2万円/レーシック両眼19.8万〜39万円 |
| 取扱い | ICL(EVO ICL)・レーシック |
- 神戸を含む直営6院でアクセスしやすい
- EVO ICLとレーシックを同じ院で相談できる
- 分割払いや無料の術後検診に対応
先進会眼科の詳細
| 営業時間 | 10:00~19:00 |
| 休診日 | 毎週火・水曜日、年末年始 |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35F |
| アクセス |
東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」より直結 都営大江戸線「都庁前駅」より徒歩8分 JR「新宿駅」西口より徒歩10分 |
3. 新宿近視クリニック|再手術件数まで開示する明瞭会計

新宿近視クリニックは、再手術件数まで開示する透明性が特徴です。ICL手術9,957件(2009年4月〜2024年6月末)のうち、再手術242件・追加矯正16件を公表しています。
保証は3年間のレンズ交換・位置調整・抜去が無料。JR新宿駅西口徒歩4分、都営大江戸線新宿西口徒歩1分の新宿1院で、駅から近く通いやすい立地です。
| 項目 | 新宿近視クリニック |
| 診療形態 | 対面 |
| 料金 | ICL通常価格 -4D未満で両眼42.7万円(税込)、乱視用レンズ片眼+5万円 |
| 取扱い | ICL・IPCL・レーシック |
- 再手術・追加矯正の件数まで開示
- 新宿駅至近で通いやすい
- 料金や実績の透明性を重視する方に向く
新宿近視クリニックの詳細
| 営業時間 | 10:00~19:00 |
| 休診日 | 年中無休 |
| 所在地 | 東京都新宿区西新宿7-10-1 O-GUARD新宿3階 |
| アクセス | JR「新宿駅」西口より徒歩4分 都営大江戸線「新宿西口駅」より徒歩1分 新宿駅 B16出口より徒歩1分 |
各院とも公式サイトから無料の適応検査予約を受け付けています。
最終的な適応と術式は、いずれの院でも適応検査と医師の診察を経て決まります。
よくある質問
ICLとレーシックの比較で寄せられやすい疑問を、要点を絞ってまとめました。
- Q. ICLとレーシックはどっちが安全ですか?
-
A. 一概にどちらが安全とは言えません。可逆性や角膜への影響、目の状態が異なるため、適応検査と医師の診察で個別に判断します。
- Q. ICLとレーシックは何歳からできますか?
-
A. ICLの認可対象は21歳以上です。上限や適応は近視の進行状況や適応検査によって変わるため、診察で確認してください。
- Q. ICL・レーシックは医療費控除の対象ですか?
-
A. 国税庁の案内でレーシックは医療費控除の対象とされ、ICLも同趣旨で各院が対象と案内しています。確定申告で申請します。
- Q. レーシックを受けた後にICLはできますか?
-
A. 強度近視やレーシック後の見え方の悩みでICLが選択肢になり得ます。ただし可否は角膜や眼内の状態を踏まえ、医師が判断します。
まとめ|可逆性か費用か、自分の優先順位で選べば迷わない
ICLとレーシックは、可逆性・費用・適応度数で向く人が分かれます。ICLは可逆的で強度近視や角膜が薄い方にも対応し得る、レーシックは費用を抑えやすく適応範囲内の方に向く、という住み分けです。
迷ったら、可逆性を取るか費用を抑えるか、そして自分の近視の強さと角膜の状態を書き出してみてください。
優先順位が決まると、向く方が見えてきます。
どちらも比較したうえで決めたい方は、症例数の実績が大きくICL・レーシック双方を扱う品川近視クリニックから相談を始めると、判断材料をそろえやすいでしょう。
そのうえで、最終的な適応と術式は適応検査と医師の診察を経て決まります。気になる院の無料適応検査で、自分の目の状態を確かめることが次の一歩です。

